日本駐車場開発<2353>をみていたら、
また珍しいプレスリリースが。


「当社株主に対する当社株式無償譲渡(相対取引)のお知らせ」


この概要を読んでみると、
1 代表取締役社長から株主へ無償で株式をプレゼント
2 譲渡対象者の決定は別に定める
ということになっています。


目的については、
1 コーポレートガバナンス強化の観点から、代表取締役が38.1%保有している状態を1/3程度へ解消したい
2 TOPIX浮動株指数への対策として、浮動株比率の向上を図りたい
3 指定替えなどへの株主への感謝の表明
とされています。


詳細条件についてはプレスリリースを見ていただきたいのですが、
とりあえずの条件として平成17年7月31日現在で20株以上保有が必要です。
現在の株価は約2万円弱ですから、40万円ぐらいが必要といえます。


譲渡対象者決定には株主名簿を用いるとありますから、
結果として名義書換も進むことにもなるのかもしれません。


意図がいまいちまだ読めていないのですが、
一応は浮動株指数対策ともありますから、
株主重視の姿勢ということでいいんですかね。


上場時点に比べると、株価も2倍以上ですから、
社長にしてみれば多少バラまいたとしても、
損はしないと踏んでいるとも考えられます。
配当性向が高いことを考えると、
なかなかに魅力的ではあるのですが。


ちなみに、今回の目的を踏まえるとありえないのですが、
株価が高値になったところで、社長が株を処分することもありえる?
もしくは、大口の処分売りのチャンスにもなりそうです。


ただ、よくよく読んでみると、
現状の社長の保有株式が38.1%で、
今回放出されるのが2.5%。
目的としているのは、1/3の解消であることから、
33.3%ラインを割り込ませるように動く?
となると、今回放出される株式と同数の株式が、
まだ放出待ちとして控えていることになります。
さてさて?